人工物の方が優れていることなどありません
最近ではiPS細胞など再生治療の研究が活発になってきています。
しかし、むし歯で削った歯や抜いてしまった歯を再生させることは達成できていません。
私たちがそのような治療を提供できるのもまだまだ先のことでしょう。
口の中というのは、治療の材料にとってはかなり劣悪な環境であるといえます。
食事の度に噛む力が加わったり、熱いものを食べて膨張した直後に冷たい飲み物で収縮したりもします。
接着剤は水分があるとその効果を発揮しませんが、だ液や血液だけではなく呼吸をする時の水蒸気に
よってでも接着力が半減してしまいます。
自然のものよりも人工物の方が優れていることなどありません。
歯を失った人への治療法であるインプラントも治療後10年を経過するとトラブル発生率が高くなる
という報告もあります。
本当に必要な処置かどうかを慎重に検討
よしざきファミリー歯科では歯を削ったり抜いたりする場合には、
それが本当に必要な処置かどうかということを慎重に検討しています。
場合によっては治療をしないで経過観察だけするということもあります。
“今”治療すると得られるメリットに対して払う犠牲はどの程度のものなのか。
“今”治療しなかったら“将来”どのような弊害が生じるのか。
現在私たちが使えるどのような最先端の技術や材料をもってしても、あなたの歯には敵いません。
やるべき時にはきっちりと治療して、やらなくてもよさそうな時には身を引くバランスが大切だと考えています。