【歯の構造】歯根内部編:根管治療に時間がかかる理由

今までに根管治療を受けたことがある方は、「根管治療で何度も歯科医院に通った」という経験をお持ちだと思います。

歯根内部にある根管はとても複雑な形態をしているため、どうしても根管治療には時間がかかってしまいます。今回は歯根の構造と根管治療に時間がかかる理由を解説します。

目次

歯根の構造

歯が動かずにしっかりしているのは、歯が顎の骨に包まれているからです。

歯根は主に象牙質と歯髄で構成されており、歯冠部と異なりエナメル質によって包まれてはいません。

歯根の数は歯の種類によって異なっており、前歯は1本、小臼歯は1~2本、大臼歯は1~3本というようになっています。根管は1つの歯根に1〜2本通っています。

※歯冠部の構造については

【歯の構造】歯冠部編: 小さいと思っていたむし歯が実は大きかったりする理由

」で説明していますのでご参照ください。

 

根管治療に時間がかかる理由

歯髄は根管と呼ばれるスペースの中にあり、歯根のほぼ中央に位置しています。

この根管は細い上に複雑な形をしていることが多く、それが根管治療に時間がかかる要因になります。

治療をしていくときには主にファイルと呼ばれるギザギザした針金のようなものを根管の中に入れて根管の中の汚れを除去していきます。

↑ファイル

↑根管治療のイメージ

ファイルは基本的にまっすぐな器具ですが、根管は弯曲していることが多く、根管の形に合わせて根管の中の汚れを落としていこうとすると手間がかかります

また、根管が1本だけならまだいいのですが、奥歯になるとこの根管が1つの歯で3、4本あることが多いので、さらに時間がかかることになります。

根管治療が必要にならないために

むし歯が歯髄まで広がってしまい激しい痛みが出てしまった場合には、やむなく根管治療が必要となってしまいます。むし歯が小さいうちに対処できるよう、定期的に歯科医院でチェックを受けるのがおすすめです。

また当院では、できる限り歯髄を温存する治療をおすすめしています。

歯髄を温存することができれば、歯を削る量も抑えられ、歯の寿命を伸ばせる可能性があるためです。

治療はむし歯が進まないうちにぜひ早めにご相談ください。

 

よしざきファミリー歯科
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