副鼻腔炎で歯が痛くなることがある!風邪をひいたときに歯が痛くなる理由

つい先日、総理が副鼻腔炎の手術をしたようです。

副鼻腔炎は風邪や花粉症が原因でなることがありますが、実は副鼻腔炎で歯が痛くなることがあるってご存じでしたか?

今回は副鼻腔炎と歯の関係について説明します。

目次

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは副鼻腔に生じた炎症のことです。副鼻腔とは頭蓋骨内にある4つの空洞(前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞)のことです。

その空洞に膿が溜まった状態のことを蓄膿症とも呼びます。

副鼻腔炎と歯痛の関連

4つある副鼻腔。その一つに上顎洞という空洞があります。この上顎洞は上の奥歯の上にあるため、上顎洞に炎症が生じた際(上顎洞炎といいます)に奥歯に痛みを感じることがあります

我々歯科医師は歯の痛みに対応することが多いのですが、その原因の多くは神経のある歯のむし歯や神経を取った歯の根の先に生じた炎症から生じます。

ところが、上顎洞炎から生じる歯痛は歯に明らかなむし歯がない時にも出てきます。

歯に痛みが生じた場合、まずは歯に原因があると疑います。むし歯、根尖病巣、そしてまれに歯根破折。

それぞれに典型的な症状や歯の状態がありますが、それらに合致しない状況での疼痛であれば上顎洞炎由来の歯痛を疑います。

副鼻腔炎由来の歯痛を疑う時の対処法

歯に原因がある場合は多かれ少なかれ歯を削ることとなります。

上顎洞炎由来の歯痛であれば、歯に原因があるわけではないので、歯を削っても症状は改善しません。

難しいのは、上顎洞炎は自然治癒することもあるので、実は歯を削らずとも経過観察をするか、上顎洞炎への治療として抗生剤を内服するだけで痛みがなくなります。1週間程度で改善することも多いです。歯科医院は予約制であることが多いのですが、次回の予約が1週間後ということも多いのではないでしょうか。

ズキズキ痛いという自発痛が生じている時の歯に対する処置の第1選択は神経をとるという処置になります。ところが、上顎洞炎の場合は歯に対して何も処置をしなくても症状が消退していきます。神経をとらなくてもです。

つまり、上顎洞炎の場合に神経をとってしまうのは不必要な処置ということになります。

神経はできるだけ残した方がいいということに異を唱える歯医者はいません。

最も重要なのは歯根破折と上顎洞炎との見極めです。

上顎洞炎の場合は、痛みが出ている1週間ほど前から風邪の症状(鼻詰まり、発熱など)がでることが多いです。問診では“最近風邪を引きませんでしたか?”と聞きます。

風邪の症状が引いてから1週間後くらいに歯が痛くなることも多いので注意が必要です。

歯根破折の場合の処置方法は神経をとるか歯を抜くとなります。歯に入ったヒビは目で確認できないことがほとんどです。一般的なレントゲン写真やCTでも確認できないことが多いです。

明らかに神経を取らないといけない状況でなければ、1週間ほど経過観察することをおすすめしています。

 

よしざきファミリー歯科
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